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ワイナリーコメント
収穫から3年半ほど経って、ようやくご案内出来ます。自園メルロー畑には、小房・小粒の果実をつける樹の区画(当時樹齢4年)があります。2017年は収穫時の台風が多く決して恵まれた年ではありませんでしたが、粘りに粘り、その区画を中心に完全に熟したブドウを選り摘みしました。収穫後、全房のままタンクに漬け込み、ブドウについた野生酵母で発酵しています。2〜3週間ほどの発酵期間を経て、樽にて2年半ほど熟成させ、昨年の4月に瓶詰しました。当時、樹齢が若く、初成りに近い状態だったため、小粒・小房の果実を得られました。このような果実が得られた年に、初めて大岡さんに醸造をお願いすることができたことに限りない僥倖を感じています。次にこのような果実が得られるのは、ブドウの樹勢が落ち着いてくる20年後先ぐらいではないかと想定しています。
もちろん、天候に恵まれた年--そのようなものは近年想像上の産物のように感じますが--にはこのロットに匹敵しうるようなワインを仕込みたいという意欲はあります。
しかし、2020年まで、そのようなものを仕込めていないという事実から察するに、次のRouge.3はしばらくありそうもありません。この機会にお手に取っていただければ幸いです。樽での熟成期間が長かったので期待していなかったのですが、意外なことに瓶詰め数ヶ月で果実味が発揮されていました。瓶詰めして1年ほどですが、現在でもバランスがとれているので美味しく飲めますし、熟成にも耐えられると思います。
COLTRADA
Coltradaは岡山県新見市にて保坂さんが営むワイナリーです。イタリアを旅したことがきっかけで始めたワイン造り。 ワインぶどうの栽培や醸造の研修を受けながら、2013年にワインブドウ園を開墾。

フランスで評価を得て日本に帰国した醸造家大岡さんが設立されたラ・グランド・コリーヌにて委託醸造を行い、2015年からワインをリリース。2021年に念願の自社醸造所を設立されました。

土壌のポテンシャルを引き出す方法を探求しつつ、ぶどうと向き合う保坂さんは、前職のオーガニック流通会社の経験、農家さんや生産者さんに寄り添い様々な現場を見てきた見地に裏付けられた栽培方法により、素晴らしいクオリティーのぶどうを栽培されています。

詳細情報
- 醸造家
- COLTRADA
- Wine
- COLTRADA Rouge.3 2017
- Type
- Red(赤)
- Vintage
- 2017
- Grapes
- Merlot100%
- Alcohol
- 12%
- Grapes grower
- -
- Area
- Okayama
- Technical
- SO2 Free,Wild Yeast