燻したあずきと若いイチゴの香り、口に含むとピュアな酸が口全体に広がります。とてもソフトで飲み手を選ばない、誰でもスルスルといくらでも飲めてしまうワインです。オフ要素や癖もすくなくとってもチャーミングなワインになりました。
ワイナリーコメント
2020年のメルローでも前年に引き続き少しだけ単為結果が出てしまったとの連絡を受け、前回手探りで醸造した菅野皓の反省点を踏まえたうえで、今回は単為結果を使用したピュアなロゼに仕上げることを目標に致しました。今回は単為結果の葡萄の中に、健全果のメルローを4割加え、除梗し、6日間しっかり漬け込みを行いました。
個人的には前回の菅野皓2019での若いメルローの青さ、酸に対してシンプルに作り過ぎたという反省点があり、漬け込むことによって少し複雑さを加えること セミカルボニックで醸造することで口当たりをソフトに。
前回以上に発酵下での醸造管理を強化しオフ要素となる酢酸を抑えることを意識して醸造しました。 順調に次上がり、PHは低く健全なワインでしたが、念のために15mgの少量の亜流酸を加えて瓶詰めいたしました
國津果實酒醸造所
國津果實酒醸造所は、フランスやスペインでぶどう作りから醸造までを学んだ中子具紀さんと、エチケットのデザインなどを手がける奥さんの野々花さんが2018年に設立したワイナリーです。
三重県名張市で廃校になった小学校を改修し、醸造を行う國津果實酒醸造所のテーマは「葡萄農家」。生産者の名前をワインに名づけるほど生産者を尊重する中子夫妻は、農家さんが大切に育ててきたぶどうや畑を表現できるようにと、ワイン造りに向き合われています。
「葡萄8割人2割」という強い信念のもと、醸造の全工程をぶどうの力に寄り添い造られるワインは、ぶどうそのものの力強さやクリーンさがあり、豊かでありながら心地良く身体を潤してくれます。
詳細情報
- 醸造家
- 國津果實酒醸造所
- Wine
- 菅野 淡 2020
- Type
- Rosé (ロゼ)
- Vintage
- 2020
- Grapes
- Merlot
- Alcohol
- 9%
- Grapes grower
- 菅野忠男
- Area
- Higasiokitama,Yamagata
- Technical
- Wild Yeast
Stainless steel 16months
Saignee
SO2 15mg/ℓ(瓶詰め時)