2019年の葡萄の成熟が遅く糖度がかなり低く難しい中、「できる限りのことはやろう」と決断し醸造したワイン。柑橘系に少し香辛料がある香り、口に含むとかなりしっかりした酸がありますが、のど越しはスムーズ。酸が強い為、飲み手とお料理を選ぶ可能性があり。できれば、日をまたいでお楽しみいただくと、馴染んでくる不思議なワインになりました。
ワイナリーコメント
2019年の9月にお電話を頂いて、当年の葡萄の6割が単為結果の為、成熟が遅く困っているというご連絡を受けました。廃棄するといっても大変な量になることもあって、相談の上、葡萄のサンプルを名張まで送ってもらい、私達で確認したところ、かなり糖度は低く難しいと思いましたが、「できる限りのことはやろう」と決断し、かなり安価で醸造させていただくことにしました。10月ごろまで収穫を待ってもらい、10/14に収穫16日にワイナリーへ。 これまで、ここまで若い葡萄を扱った経験もなく、酸味が非常に高かったことから、戸惑いながらも酸を強調した綺麗なワインに使用と思い、赤品種ではありますが 2日だけスキンコンタクトをし、白ワインのように仕込むことに致しました。
18日にエアープレスで圧搾、初期発酵の開始が酸が高めだった為か、非常に遅く かなり心配しましたが、発酵開始からは旺盛に発酵しました。本来の予定では翌20年にリリースを予定しましたが、非常に酸が鋭く、落ち着くまでもう一年ステンレスタンクで貯蔵し、酸が落ち着いてきた2021年11月に瓶詰、今回リリースとなります。
國津果實酒醸造所
國津果實酒醸造所は、フランスやスペインでぶどう作りから醸造までを学んだ中子具紀さんと、エチケットのデザインなどを手がける奥さんの野々花さんが2018年に設立したワイナリーです。
三重県名張市で廃校になった小学校を改修し、醸造を行う國津果實酒醸造所のテーマは「葡萄農家」。生産者の名前をワインに名づけるほど生産者を尊重する中子夫妻は、農家さんが大切に育ててきたぶどうや畑を表現できるようにと、ワイン造りに向き合われています。
「葡萄8割人2割」という強い信念のもと、醸造の全工程をぶどうの力に寄り添い造られるワインは、ぶどうそのものの力強さやクリーンさがあり、豊かでありながら心地良く身体を潤してくれます。
詳細情報
- 醸造家
- 國津果實酒醸造所
- Wine
- 菅野 皓 2019
- Type
- White(白)
- Vintage
- 2019
- Grapes
- Merlot
- Alcohol
- 9%
- Grapes grower
- 菅野忠男
- Area
- Higasiokitama,Yamagata
- Technical
- Skin Contact,Wild Yeast
SO2 15mg,Stainless steel 24months