色調は鮮やかな朱色のグラデーション。香りはバラやアセロラの中に、マスカット特有の香りや甘さを連想させる果実味が主体。そこに完熟した苺などのベリー類、ほんのわずかにシナモンのようなスパイス感が加わります。余韻にオレンジの皮、泡が抜け温度帯があがってもお楽しみいただけます。
ワイナリーコメント
【醸造法】ぶどうを丸ごとタンクに入れ、14日間マセラシオン。タンクから葡萄を取り出し圧搾。ジュースをバルククーラーに移し、低温で発酵させた物と3日間マセラシオン、3日間ピジャージュしてプレスし発酵させた「シラー」と「マスカット・オブ・アレキサンドリア」 をアッサンブラ―ジュして瓶詰め。清澄剤・フィルター不使用。亜硫酸(二酸化硫黄) 完全無添加。※今回の「朱2020」は、恩師である醸造家、大岡弘武氏のワイナリー「グランドコリーヌジャポン」様にご協力いただき、委託醸造しました。
※瓶の底に溜まっているのは澱(オリ)です。
※マセラシオン=ぶどうを漬け込んでワインを醸造すること。
※ピジャージュ=ワインの醸造工程で、発酵中にタンクの中で足踏みし、果皮を多く液体と触れさせること。
※アッサンブラージュ=異なるワインを混ぜること。
【ぶどうのこと】2020年。醸造所の建築にとりかかり、ワインの醸造にますます力を注いでいこうと決心しました。そのとき、 ある一人の生産者が協力を申し出てくれました。その人はこのために有 機農業に切り替えてマスカット・オブ・アレキサンドリアを育ててくれたのです。この出会いがなければ、「朱(SHU)」は生まれませんでした。どんなに感謝してもしきれない想いが詰まっています。私とその人が育てた倉敷市船穂町のぶどうから生まれたロゼワイン。
その夏は暑く乾燥していたため、ぶどうの成熟も良く、最高のワインができました。
GRAPE SHIP
「晴れの国」とも言われるほどに、雨が少ない岡山県倉敷市船穂に位置するGrape ship。関西でフレンチレストランのシェフをしていた代表の松井さんは、ワインと料理の研究のためにフランスに留学。現地でナチュラルワインの世界に感銘を受け、帰国後は醸造家になるべく地元岡山県倉敷市船穂町で、マスカット・オブ・アレキサンドラの生産を学び2012年に就農。フランスで評価を得て日本に帰国した醸造家大岡さんが設立されたラ・グランド・コリーヌでの研修を経て、2021年に自身の醸造所を設立されました。
マスカット・オブ・アレキサンドリアの歴史は相当に古く、船穂では1886 年、明治19 年から栽培がスタート。実に130年以上、船穂の先人達によって脈々と受け継がれてきました。
瀬戸内海をのぞむ、風通しの良いこの土地で人々と共に育まれたマスカット・オブ・アレキサンドラ。果実もワインも美味しいそのぶどうの魅力を伝えていきたいという思いで、松井さんたちはワイン造りをされています。
詳細情報
- 醸造家
- Grape ship
- Wine
- 朱 2020
- Type
- Rosé Sparkling(泡ロゼ)
- Vintage
- 2020
- Grapes
-
Muscat of Alexandria 70%,syrah 30%
- Alcohol
- 10%
- Grapes grower
- -
- Area
- Kurashiki,Okayama
- Technical
- -
- Label Design
- アートスペース油亀